プロゲーマーの“差別発言”はなぜ起きる?→業界関係者たちの回答がこちら
山田氏は業界の問題点をこう語る。
「プロのスポーツ選手なら、明確にプロとアマの差があります。実力も違いますし、選手登録などが必要な場合も多いでしょう。でもeスポーツは東京でトップリーグにいればプロなのか、1円でも収入があればプロなのか。その定義が曖昧なんです。プロ選手としての意識が欠如している人もいると思います」
ふたりとも、炎上した失言に対して厳しい意見だ。eスポーツ選手の肩書きに登録も必要なく「自称」でいいなら、無法地帯だ。失言が連発するのも無理はない。ところが実際はそこまで無秩序でもないという。
「今回、SaRa選手が登録していたeスポーツチームを運営している株式会社REJECTは、eスポーツ界ではかなりの大手です。過去に資金調達を何度かしていて、高額の出資を受けています。当然、スポンサーに対する責任もありますから、選手の指導はしっかりしていたはずです」(山田氏)
仲間内のプレイを配信するリスク
確かに、今回SaRa選手は即日Twitterで謝罪しており、会社の対応も早かった。“失言”以外の失策は見当たらない。ではなぜ失言は起きたのか。
「一般のスポーツだと、練習と公式の試合でまったく意識が違うと思います。でもeスポーツは、そこの境目が難しい。普段とまったく同じ環境で、趣味のプレイなのか大会なのかという違いになるんです。使い分けがいっそう難しいかもしれません。
また誰でも、身内で遊んでいるときには、多少乱暴な言葉遣いをすることもあるでしょう。僕も、ひとりでプレイしているときは、人に聞かせられない暴言を吐くことがあります。でもeスポーツは、そうした白熱したプレイを配信するところに難しさがあります」(山田氏)
https://news.yahoo.co.jp/articles/cd19a43ba743942c2f2c87bc69989544f5a4d724
Source: アニゲー速報
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