ゴールデンカムイ最終回、『アイヌ』の描き方が物議「現実ではアイヌは倭人に略奪され今も差別されてる」
大人気サバイバルバトル漫画『ゴールデンカムイ』が、4月28日発売の『週刊ヤングジャンプ』22・23合併号でついに完結を迎えた。最終回となる第314話『大団円』には感動の声が相次いでいるが、その一方で“アイヌ”を描き方を巡り、議論が巻き起こっているようだ。
アイヌの描き方はこれでよかったのか…?
描き方の詳細は実際に読んでみてほしいのだが、モヤッとしたという読者も多く、《アイヌの問題については、やっぱりやっちゃいけない着地をやっちゃった気がするよ》《作品と現実社会とは地続きであることを考えると手放しに称賛はできない》《随分ふんわりとめでたしめでたしで終わってて「現実のアイヌ問題はそんな生優しいものじゃないだろ?」とびっくりした》《最後のアイヌの文化を伝え云々のところのグロテスクさが無理だった。和人も文化の継承に寄与してましたよみたいなのは、余りにも気持ち悪くないですか?》といった声が上がっている。
しかし一方で、《金カムのラストは現実もこうであったら…という祈りだったね。現実ではアイヌは和人に略奪され、今なお差別が残ってる。でもそれは現実を生きる人間が考えなければならない、また別の話》《アイヌは今でも差別され、時には存在すら否定されてるんだが?って思ったけど、何回か読み直して「あれはアシリパさんがいて杉元たちもいた世界線」なのか…って思って納得した》《金カムは面白い。アイヌ文化の一端を知ることも出来る。でもフィクションである事は忘れちゃいけない。土方歳三は生き残らなかったし、アイヌの金塊も無かった。和人はアイヌにとっての侵略者。最終回を読みながら考えていた》などと自らで着地点を見つける読者も見受けられた。
現在29巻まで発売されている『ゴールデンカムイ』だが、30巻は6月17日、31巻は7月19日に発売される予定。単行本では“超加筆”が加えられるらしいので、なにかしらアイヌのことについて、さらなる言及があるかもしれない。
Source: アニゲー速報
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