大物ジャーナリスト「櫻井翔は普通の質問をしただけ。批判してるのは本も読んだことない頭の中が緩いやつ」
しかし、この質問は、“してはいけない”質問だったのかーー。
長年警察や権力の腐敗を暴き続け、2014年に「国境なき記者団」から「世界の情報ヒーロー100人」に日本人としてただ一人選出されたジャーナリストの寺澤有氏(54)は「基本中の基本の質問で、問題視する方がおかしい」と話した。
櫻井の質問について、寺澤氏はこう語る。
「私は警察絡みで事件取材をよくやりますが、人殺しの取材もよくやります。殺人を犯して捕まる前の人や、服役して出所した人にも話を聞きますが、人を殺した時にどう思ったのか、どうして殺したのかを聞くのは基本中の基本です。それを聞かないで取材など成り立ちません。たとえそれが戦争だとしても同じですよ。
戦争だから仕方がないのではなく、例え怨恨だろうが何だろうが人を殺したということについては同じで、きちんと聞くべきですね。仮に私がインタビューをするとしたら、『当時は鬼畜米英でしたから、一人でも多くの米兵を殺してやれと思われたのでしょう。敵艦を撃沈して、うれしかったのでしょうね』と聞くでしょうね。
そうした方が相手の元日本兵は話しやすかったのかもしれません。逆に、広島や長崎に原爆を投下したり、東京大空襲に参戦した米兵たちに、その時の気持ちを聞きたいじゃないですか。櫻井さんの質問は、取材する側としたら全く普通の質問に過ぎません。むしろ遠慮して聞いたから、炎上したのかもしれませんね」
さらに、炎上した理由について寺澤氏はこう分析した。
「櫻井さんの質問に対し批判を投げかける人は、人殺しの話など聞いたこともない人で、裁判の傍聴もしていないし本も読んだことのない人でしょう。こんなことで文句を言う人は頭の中が緩すぎますね。昔だったら戦争体験者が多く、戦争の生々しい話をしてくれる人は多かったのですが、今はほとんどいなくなりました。櫻井さんが質問したことで、そうした生々しさを今ごろ知った人が多かったのかもしれません」
https://news.yahoo.co.jp/articles/c1633998fe7b8aa8d481c163597dc5db481046db
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